■今日の試合を振り返って
(菊池監督):リーグ戦とは違った雰囲気の中で、想定していた難しいゲームにはなってしまいました。相手も我々に対して100%で向かってきましたし、先に失点してしまったところが反省点だと思いますが、最終的に勝利したという結果はポジティブに捉えて次のリーグ戦(5/19(日)第9節vsセレッソ大阪U-23)、天皇杯初戦(5/26(日)vs山梨県代表)に向けてしっかりと準備していきます。
■前半で勝ち越してから折り返して、後半勢いに乗っていきたかったところだったと思うが、後半に向けてはどういった指示を出していたか?
(菊池監督):前半はリードで折り返しましたがそれはリセットして、「残りの45分間前への積極性を出して最後まで戦おう」というところを伝えました。見ている人がワクワクするようなゲームをしたかったのですが、逆に同点にされてしまい我々のやりたいサッカーができませんでした。悪い意味でドキドキするような試合展開にしてしまいました。
■今日の試合で一番歯車が噛み合わなかった部分はどういったところか?
(菊池監督):見に来てくださった皆様は、前に向かって進んでいくプレーやゴール前でのプレーを多く見たいと思ってくださっていたと思いますが、そこをお見せすることができませんでした。攻撃の部分は大いに反省しなくてはいけないと思います。
■失点シーンを振り返って欲しい。
(菊池監督):もっと球際の局面に激しくいかなければ、今日のようにボールを奪いきれずにやられてしまう。そこが今日は一番足りていない部分だったので、自分たちで難しい試合にしてしまったと思います。
■リーグ戦では守備が好調だったと思うのですが、今日は2失点。それについては?
(菊池監督):1失点目のカウンターの部分は、全体としてのミスや警戒していたところをやられてしまいました。後半の同点にされたシーンは、選手を数名交代した後で全体として守備の意識が共有できず、バランスが悪くなったところで結果的に失点してしまいました。
■リーグ戦とは違い、今日はトーナメント戦ということで、まず勝利という結果を残したという点ではホッとしているか?
(菊池監督):2-2の状況から、3点目に我々が今季強みとしている「セットプレー」で点が取れたという部分は前向きに捉えています。ただ、今日は交代カードを切ってから上手くいかなくなったシーンも多々あったり、修正点はまだまだあるので、そこは全体のレベルアップが必要だと感じています。
■選手交代について、吉田(直矢)選手を投入した段階ではフォーメーション変更ではなく、江頭(一輝)選手がセンターバックに移ったのか?
(菊池監督):そうですね。そして石井(圭太)選手と吉田選手をボランチに置いてボールを動かしたいという意図があったのですが、ボールは動き出したのですが、シュートがなくなってしまいました。その辺りも誤算でした。
■ボランチの組み合わせがすごく重要だと思うが、今の段階では誰と誰が組むのがベスト、というのはあるのか?
(菊池監督):今シーズンに関しては、その時に状態・調子の良い選手を使っていますので、出場している選手が現状ではベストになります。
■相手チーム(FCガンジュ岩手)はどのように評価するか?
(菊池監督):ショートパスを繋いできますし、技術の高い選手が多かったと思います。特に10番の選手(森脇大介選手)や、13番の選手(熊谷心真選手)は速くて我々の脅威になっていた選手だったという印象です。
■後半は特に相手が最終ラインからビルドアップして持ち込んで、というグルージャがやりたいサッカーをやられてしまったという印象があるが?
(菊池監督):やはりパス回しが足元、足元になりすぎると、ボールがなかなかボックスに入っていかないので、状況に応じてパスも長短組み合わせていく判断をピッチの中でしていかなければいけないですし、動きの質ももっと要求していかなければいけないと感じました。
■今日の試合を点数でいうと何点?
(菊池監督):勝てたというだけなので75点くらいでしょうか。今日はなんとか勝てましたが、やはり実力の100%を出さないことには、我々のようなクラブではどんな相手も勝てないと思います。決めきるべき場面で決めきれないと、今日のような苦しい試合になるということを改めて痛感した試合でした。
■天皇杯出場が決まりましたが、そこへ向けての修正点や意気込みは?
(菊池監督):勝ち進むにつれて対戦相手が強くなっていくトーナメント戦なので、一戦一戦大事に戦っていきたいと思います。チームとしては3回戦進出を掲げているのでそこに向けて準備していきたいと思います。