まず、今日はホーム最終戦という事で今シーズン、スタジアムに足を運んで下さった方々に感謝の気持ちを伝えたかったので、勝利することが出来て、本当に良かったです。ゲームの方ですが、相手の先制点の場面は、相手の能力の高さを見せられた失点でしたので、そこは後半切り替えて2点目の失点はしないという事、粘り強くという事を共有しました。クロスから精度の高いスピードのあるボールが入って危ないシーンも作られましたが、それに対してゴール前での強度を我々の方が維持できたという点が大きく崩れなかった要因だと思います。選手の交代から谷口海斗選手が2得点取ったわけですが、谷口選手に対するボールの動きをチームで共有できた結果が得点に表れたと思います。
ホーム最終戦で勝利することが出来て本当に良かったです。2週間後に最終戦(12/2(日)第34節vsAC長野パルセイロ)がありますのでしっかり準備して勝利で締めくくりたいと思います。
■「2点目を取られない」という話があったが、具体的に誰を止める、誰を抑えるなど具体的な指示はあったのか?
(菊池監督):サイドからクロスという攻撃はセレッソさんの特徴でもあるので、警戒はしていました。そういったところで中のマークをルーズになると簡単にやられてしまいますし、実際にコーナーキックでは先に触られるという危ないシーンもありましたので、そういう場面でしっかりと体を張る、ゴール前での強度はトレーニングから準備してきました。
■リーグ戦は残り1試合あるが、ホーム最終戦という事で今シーズンを振り返ってどうか?
(菊池監督):(夏の)中断前、運動量をベースにしたトレーニングを重ねてきた中でいくつかは勝ったゲーム、全く勝てなかった時期もありました。夏場以降に我々がボールを握る時間を増やすという意味でシャドーやトップを意識した攻撃、そこからサイド、中央を崩していくところを狙いとして練習や試合でトライしてきました。中断明けは結果としてなかなか表れなかったのですが、内容としてゴール前でのチャンスのシーンが増えてきたという点がチームとして伸びてきたところだと思います。あとは若い選手達が自分のパフォーマンスをゲームの中で出してくれた事、中堅の選手達も若い選手のプレーを引き立たせることが上手く出来てきたと思います。ただ、まだ目標設定した部分に到達していないので、そこは引き締めてもう1試合戦いたいと思います。
■シーズン前に「選手間の競争」というテーマもあったと思うが、ここまで振り返って若手、中堅、ベテランの競争は監督から見てどうだったか?
(菊池監督):今日も交代した選手が良いプレーをしてくれたように、ああいう場面が競争というか、メンバーを選ぶ上で私やスタッフを悩ませるという事がチームの中で出てきたので、そこはプラスに捉えています。
■引退を表明した田中舜選手について。どういった選手だったという印象か?
(菊池監督):派手なプレーこそしないですが、守備面では堅実なプレー、仕事を遂行するという部分で非常に頼りになる存在でした。まだまだ成長出来ると思っていましたが、本人が「これからサッカーとどう向き合っていくか」という事を考えて決断したことだと思うので、その想いは尊重したいと思います。今シーズン、本当にチーム内における立場を含めて要として全力でチームの為に戦ってくれましたし、大事な場面で助けになってくれた、本当になくてはならない存在だったと思います。ひとまず「お疲れ様」という思いです。